株式市場が大混乱!でもビットコインはなぜ安定しているの?
2025年4月のはじめ、アメリカの株価指数「S&P500」が、たった2日で5兆ドル(日本円で約750兆円!)も価値を失うという大事件が起こりました。
これは、2020年のコロナショックを上回る歴史的な下落です。
ところが、そんな中でもビットコインの価格は比較的安定していました。
今回は「なぜビットコインが下がらなかったのか?」「今なぜ“デジタルゴールド”として注目されているのか?」を、中学生でもわかる言葉で解説していきます!
S&P500が大暴落!原因はトランプ政権の新しい関税政策
まず、なぜ株がこんなに下がったのでしょうか?
これは、アメリカのトランプ大統領が「相互関税」を発表したことがきっかけです。
この関税(かんぜい)政策は、外国の商品にかかる税金を増やすことで、アメリカ国内の工場や会社を守ろうというもの。
でもこの動きに投資家たちが不安を感じて、「株はもう危ない!」と一気に売り始めたことで、S&P500の時価総額が2日間で5兆ドルも減ってしまったのです。
ビットコインはどうだった?たったの3.7%の下落だけ
一方、ビットコインは同じ期間にたった3.7%の下落。大きな暴落とはなりませんでした。
レッドストーン社のCOOであるマルチン・カズミエルチャク氏によると、「ビットコインの値動きが小さかったのは、すでに世界的な資産として成熟してきた証拠」と語っています。
ビットコインが注目される理由:「インフレに強い」ってどういうこと?
ビットコインが安定していたもう1つの理由は、「数に限りがある」という特徴です。
全部で2100万枚までしか発行されないルールがあるため、お金(ドルや円)のように増えすぎることがありません。
これは、関税やインフレ(物の値段が上がること)でお金の価値が下がる中でも、ビットコインの価値は守られやすいという意味で、「インフレに強い資産」として注目されています。
ビットコインは本当に「デジタルゴールド」になれるの?
ビットコインはよく「デジタルゴールド(金)」と呼ばれます。
これは、金と同じように価値を守る“避難場所”として信頼される存在になりつつあるからです。
ただし、DFG社のジェームズ・ウー氏は「ビットコインもまだリスク資産として見られている部分がある」と話しており、完全に“安全資産”として認められたわけではありません。
今後のビットコインの価格はどうなる?2025年末には13万ドルの予想も!
仮想通貨アナリストのジェイミー・クーツ氏によると、マネーサプライ(お金の量)の増加により、2025年末にはビットコインの価格が13万2000ドル(約2000万円)を超える可能性があるとの予想もあります。
これは、ビットコインが「デジタルゴールド」として世界中で信頼されるようになってきた証かもしれません。
まとめ:不安な時代こそ注目されるビットコインの力
・株式市場が大混乱する中、ビットコインは安定した動きを見せた
・供給が限られているビットコインは、インフレに強い
・少しずつ「デジタルゴールド」としての地位を固めている
・2025年末には大きな上昇も予想されている
これからも、ビットコインは「新しい時代のお金」として私たちの生活にもっと関わってくるかもしれませんね。

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