ブロックチェーンゲームと分散型金融(DeFi)が、トランプ次期大統領の政権下で特に大きな恩恵を受けるかもしれない――そんな見解を示したのは、人気の仮想通貨ゲームプラットフォーム「スカイ・メイビス」の共同創設者、ジェフリー・ジルリン氏です。
スカイ・メイビスとは
ブロックチェーン技術を使ったゲームを作っている会社です。
この会社が一番有名になった理由は、「アクシー・インフィニティ」というゲームを開発したことです。
このゲームでは、かわいいモンスター(アクシー)を集めたり育てたりしてバトルを楽しむことができます。
ただし、このゲームの特徴は普通のゲームとは少し違います。
ゲームで遊ぶと「トークン」と呼ばれる仮想通貨をもらうことができ、そのトークンを使ってアイテムを買ったり、他のプレイヤーと交換したりできるのです。
さらに、そのトークンを現実のお金に変えることも可能です。つまり、ゲームを楽しみながらお小遣いを稼げる仕組みになっています。
スカイ・メイビスは、このように「遊ぶことで稼げるゲーム」(Play-to-Earn)を作ることで世界中の人々に注目されている会社です。
特に、仮想通貨やブロックチェーンという新しい技術を使って、ゲームをもっと楽しく、そしてプレイヤーにとって価値のあるものにしようとしているんです。
彼は、2023年11月21日にフィリピンで開催されたYGGプレイサミットというイベントで、仮想通貨やゲームの未来について意見を述べました。
ブロックチェーンゲームとは、ゲーム内で仮想通貨やデジタル資産を使って遊ぶことができる新しい形のゲームです。
一方、DeFi(分散型金融)は、銀行のような中央の管理者を通さずに、仮想通貨を使って融資や取引ができる仕組みのことです。
どちらもブロックチェーン技術を活用しており、ゲームを遊ぶことでお金を稼いだり、自由に資産をやり取りしたりできるのが特徴です。
ジルリン氏は、「トークンデザイン」という、仮想通貨やデジタル資産の仕組みを作る技術が、トランプ政権の新しい政策の下でより発展しやすくなると考えています。
トークンには「ユーティリティ」と呼ばれる実用性を追加することが重要で、それによってトークンを使いたい人々を引きつけることができると述べました。
たとえば、ゲームで遊ぶことで手に入るトークンを、ゲーム内のアイテム購入に使ったり、他のプレイヤーと交換したりできる仕組みを考えています。
現在のバイデン政権では、仮想通貨に対する規制が厳しく、特に米証券取引委員会(SEC)が新しいトークンデザインの開発を困難にしていました。
しかし、新政権によってこれが緩和されれば、ゲームやDeFi分野に大きなチャンスが訪れる可能性があるとジルリン氏は指摘しています。
彼はまた、ブロックチェーンゲームとDeFiが長期的に見ても最も実質的な価値を持つ分野になると強調しました。
これらの技術が私たちの生活をどのように変えるのか、そしてそれがゲームや金融の未来にどんな影響を与えるのか――今後の動きに注目です。
ミームコインが仮想通貨への入口になる理由
ミームコインとは、インターネットの面白い画像や話題(ミーム)から生まれた仮想通貨のことです。
たとえば、「ドージコイン」や「シバイヌコイン」が有名です。
これらのコインは、最初はジョークや遊び心で作られましたが、次第に多くの人が注目するようになり、大きな価値を持つものも出てきました。
多くの専門家は、「ミームコインは価値が不安定で、仮想通貨業界に悪影響を与えている」と批判しています。
しかし、スカイ・メイビスのジェフリー・ジルリン氏は別の考えを持っています。
彼によると、ミームコインは「仮想通貨を知らない人々が興味を持つ入口になる」とのことです。
ミームコイン愛好者とブロックチェーンゲーム
ジルリン氏は、ミームコインを買う人々の多くが「投機的」、つまり「値上がりしそうだから短期間で儲けたい」と考える人たちだと指摘しています。
このような短期的な利益を求める考え方は、一部では批判されていますが、ジルリン氏は「これがむしろ仮想通貨ゲームにとって良いことだ」と述べています。
理由は、ミームコイン愛好者たちは新しい技術やトークンに興味を持ちやすく、次にどんなものが流行るのかを試してみたい人が多いからです。
こうした人たちが、新しいブロックチェーンゲームの最初のプレイヤーとして理想的な存在になる可能性があると考えています。
ミームコインからゲームへの未来
ただし、ジルリン氏は「ミームコインがずっと人気を保つわけではない」とも話しています。
ミームコインの流行にはサイクルがあり、いずれ飽きられる時が来るでしょう。
しかし、その後に注目されるのはブロックチェーンゲームのような、実際に価値を持つプロジェクトだとしています。
例えば、ブロックチェーンゲームでは、単にコインを買って持つだけではなく、ゲームを遊びながらトークンを獲得したり、他のプレイヤーと交換したりする楽しさがあります。
ジルリン氏は、今後数か月から数年の間に、こうしたゲームが多くの人に使われるようになると予想しています。
ミームコインは仮想通貨の世界への入り口であり、その次に進むべき場所がブロックチェーンゲームという新しいエンターテイメントの形なのかもしれません。
今後、この分野がどのように進化していくのか、注目が集まります。
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