暗号資産(仮想通貨)を手がけるリップルが、新しいステーブルコイン「リップルUSD(RLUSD)」を発表しました。
このコインは、米ドルと1対1で連動しており、世界の市場で12月17日から取引が始まりました。
RLUSDとは?国境を越える新しいお金の形
リップルが発表したRLUSD(リップルUSD)は、米ドルに連動するステーブルコインです。
ステーブルコインとは、価格が安定するように作られた仮想通貨のことで、RLUSDは1RLUSD=1米ドルになるように設計されています。
価格が大きく変動するビットコインとは違い、ステーブルコインは「値段が安定している」のが特徴です。
これにより、世界中で安心して送金や取引に使える新しいデジタルマネーとして期待されています。
RLUSDがスタートするまでの流れ
この新しいRLUSDは、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)という機関から12月10日に正式な承認を受けました。
NYDFSは、金融や仮想通貨に関する安全性をチェックする役割を持つアメリカの機関です。
これによって、RLUSDは世界中の市場で取引されることが可能になったのです。
さらに、リップルはRLUSDを支えるチームに新しいメンバーを追加しました。
その中には、インドの中央銀行である「インド準備銀行」の元総裁も含まれています。
このことからも、RLUSDが世界的に信頼されるステーブルコインになることが期待されています。
RLUSDはどこで使えるの?
RLUSDは、Uphold(アップホールド)、MoonPay(ムーンペイ)、Archax(アーチャックス)、CoinMENA(コインミーナ)などの主要な仮想通貨取引所やプラットフォームで利用できるようになります。
これらの場所では、RLUSDを売買したり、他の仮想通貨と交換したりできます。
さらに、今後数週間のうちに、Bitso(ビッソ)、Bitstamp(ビットスタンプ)、Mercado Bitcoin(メルカド・ビットコイン)といった人気のある取引所でも取り扱いがスタートする予定です。
RLUSDが目指すもの
リップルは、アメリカやアジア、イギリス、中東などの広い地域でRLUSDの普及を目指しています。
ステーブルコインは送金や決済がスムーズに行えるため、世界中の人たちが安心して使える便利な「お金」の形として注目されています。
リップルのRLUSDが今後どのように広がっていくのか、楽しみですね
2025年に決済システム「リップルペイメント」に統合
リップルは2025年初頭に、RLUSDを自社のデジタル決済プロトコル「リップルペイメント」に統合する計画です。
「リップルペイメント」とは、国を超えたお金のやりとりを素早く、安く、安全に行うための仕組みです。これまでにリップルは90の市場で700億ドル(約10兆円)の取引を処理した実績があります。
RLUSDがこのシステムに組み込まれることで、企業や金融機関が国際送金や支払いをよりスムーズに行えるようになります。
RLUSDの利用シーン:未来の送金や取引に活躍
RLUSDは次のような分野での活用が見込まれています:
- 国際送金:国境を越えたお金の移動をスムーズにする。
- 中央集権型取引所:RLUSDが取引所に上場し、他の仮想通貨と交換できる。
- 商品や証券の取引:例えば、米国債や商品など現実の資産の担保として使える。
- 分散型金融(DeFi):金融サービスをブロックチェーン上で提供する新しい仕組みとも連携。
DeFi(ディーファイ)とは「分散型金融」のことで、従来の銀行を使わずにブロックチェーン技術を活用してお金を動かす仕組みです。
RLUSDを支える強力な諮問委員会
RLUSDの成長と安定を支えるため、世界的な金融の専門家たちが諮問委員会に加わっています。
- ラグラム・ラジャン氏:インド準備銀行(インドの中央銀行)の元総裁。
- ケネス・モントゴメリー氏:米ボストン連邦準備銀行の元最高執行責任者(COO)。
- シーラ・ベア氏:米連邦預金保険公社(FDIC)の元議長。
- デイビッド・パス氏:センターコンソーシアムの元CEO。
- クリス・ラーセン氏:リップルの共同創設者。
これらの専門家は、RLUSDが規制にしっかり対応し、安心して使えるコインとなるよう戦略的なアドバイスを行っています。
RLUSDが目指す未来
RLUSDは「安全で信頼できるデジタル決済の基盤」を提供し、世界中の企業や人々にとって使いやすいステーブルコインになることを目指しています。
「これからの時代、RLUSDが国を越えて人々のお金のやりとりを支え、もっと速く、安く、便利な世界を作るかもしれません!」
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