イングランドの歴史あるプロサッカーチーム、ワトフォードFCが新たな挑戦に踏み出します。
約150年の歴史を誇るこのクラブは、デジタル投資プラットフォームのリパブリックと提携し、クラブ株式の約10%をデジタル形式で販売することを発表しました。
この革新的な試みは、リパブリックのプラットフォームだけでなく、同社のヨーロッパ向けプラットフォームであるシードルズを通じても株式の購入が可能です。
これにより、世界中のサッカーファンや投資家が簡単にワトフォードFCの一部を所有できる機会が広がります。
ワトフォードFCの歴史
ワトフォードFCは1874年に設立され、イングランドのフットボールリーグで長い歴史を持つクラブです。
ヴィカレッジ・ロードをホームスタジアムとし、情熱的なファンに支えられてきました。クラブの歴史は、多くの浮き沈みを経験しており、プレミアリーグへの昇格と降格を繰り返してきました。
特に1980年代には、元イングランド代表のグラハム・テイラー監督の下で、クラブはプレミアリーグ(当時のファーストディビジョン)で成功を収めました。
また、近年では2018-2019シーズンにFAカップで準優勝するなど、再び注目を浴びています。
リパブリックとは
リパブリックは、スタートアップや中小企業に対する投資機会を提供するデジタル投資プラットフォームです。
投資家は少額からの投資が可能であり、スタートアップや企業の成長を支援することができます。
今回のワトフォードFCとの提携により、リパブリックはスポーツ界にもその影響力を拡大しています。
調達資金の用途
発表によれば、調達した資金はチームのトレーニングの強化に使用される予定です。
さらに、新選手のリクルートやコーチング、そしてワトフォードFCブランドの発展にも資金が充てられる予定です。
この資金調達により、クラブは競技力を一層向上させ、ファンにより満足のいくパフォーマンスを提供できるようになります。
ファントークンの未来
ワトフォードFCは、将来的にファントークンの取引も計画しています。
将来的には投資家はクラブのデジタル株式やトークンを購入することができ、これらのトークンは取引可能となります。
ワトフォードFCの会長兼CEOであるスコット・ダックスベリー氏は、「我々は常にワトフォードFCを成長させる方法を模索しており、デジタル株式を通じてファンを含む幅広い投資家に真の所有権を提供する最初の主要なイングランドのサッカークラブであることを誇りに思う」と語っています。
トークンとは?
トークンとは、ブロックチェーン技術を用いて発行されるデジタル資産の一種です。
トークンは株式や権利、サービスなどの形態で存在し、所有者に特定の権利や利益を提供します。例えば、サッカークラブのファントークンは、保有者にクラブの意思決定に参加する権利や、限定グッズの購入権、特別なイベントへの招待などの特典を提供することができます。
これにより、ファンはクラブとの繋がりを深め、特別な体験を得ることができます。
スポーツクラブとデジタル資産のトレンド
ますます多くのスポーツクラブが、トークン化された株式や非代替性トークン(NFT)のようなデジタル資産を利用して、ユーザーエンゲージメントと資金調達を図っています。
例えば、5月末には、サッカースターのクリスティアーノ・ロナウド氏が、彼のスポーツキャリアのハイライトを特徴とするNFTコレクションをバイナンスと提携して発表しました。
また、4月末にはマンチェスター・シティがNFTと限定版ジャージを組み合わせたコレクションを展開しました。
これにより、保有者は限定版のジャージや試合日に特別な体験を得ることができます。このNFTコレクションはOKXと提携して開始されました。
成功事例
トークン化で成功したスポーツクラブの一例として、FCバルセロナが挙げられます。
バルセロナは2020年にファントークンを発行し、ファンにクラブの重要な決定に投票する権利や限定イベントへのアクセス権を提供しました。
この試みは多くのファンに支持され、トークン販売は短期間で完売しました。
また、パリ・サンジェルマン(PSG)も同様にファントークンを発行し、ファンに特典を提供することで大きな成功を収めています。
今後の展望
スポーツクラブとトークンの関係は今後ますます深まると予想されます。
デジタル資産を通じてファンがクラブの一部を所有することができるようになることで、エンゲージメントが高まり、資金調達の新しい方法が開かれるでしょう。
ワトフォードFCの試みが成功すれば、他のクラブやリーグも同様のアプローチを採用する可能性が高まります。
デジタル技術の進展により、スポーツとファンの関係はさらに進化し続けるでしょう。
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