米SECの方針転換?イーサリアム現物ETFの審査に政治的影響か

近年、暗号資産(仮想通貨)市場は急速に拡大し、さまざまな金融商品が登場しています。

その中でも特に注目されているのが、イーサリアムの現物ETF(Exchange Traded Fund、上場投資信託)です。

現物ETFは、実際の資産を保有することでその価値を反映する金融商品であり、暗号資産の普及に大きな影響を与えると期待されています。

そんな中、米証券取引委員会(SEC: Securities and Exchange Commission)がイーサリアムの現物ETFの審査方針を180度転換させた可能性があるとの見方が浮上しています。

これは、情報筋からの話に基づくものであり、正確なことはまだ不明確です。

しかし、今年の大統領選に向けて、イーサリアムの現物ETFの審査に政治的な思惑が絡んでいる可能性があるとの指摘もあります。

SECは、米国の証券市場を監督・規制する独立機関であり、投資家を保護し、公正で効率的な市場を維持することを目的としています。

そのため、暗号資産に関するETFの承認についても慎重な姿勢を崩していません。

しかし、今回の動きがSECの予定通りであるとする見方もあり、市場では様々な憶測が飛び交っています。

イーサリアム現物ETFの審査が進む中で、今後のSECの動向にはさらに注目が集まるでしょう。

政治的な背景や市場の状況など、さまざまな要因が絡み合う中で、どのような決定が下されるのか、その行方が注目されます。

SECの審査方針の転換

最近、米証券取引委員会(SEC: Securities and Exchange Commission)がイーサリアムの現物ETFの審査方針を180度転換させた可能性があると報じられています。

これは、情報筋からの話に基づくものであり、正確なことはまだ不明確ですが、今年の大統領選に向けて、イーサリアムの現物ETFの審査に政治的な思惑が絡んでいる可能性があるとの指摘があります。

取引市場局の動き

この動きは、まずSECの取引市場局が5月20日に、ETFを上場する取引所に対し、19b-4という申請書類を承認する意向を伝えたことから始まりました。

19b-4は、証券取引所が新しいルールやルール変更を提案する際に提出する必要がある書類です。このニュースは「The Block」などの海外メディアも報じています。

2週間前のSECの姿勢

一方で、The Blockの情報筋によれば、2週間前にSECはイーサリアムの現物ETFの申請に関心を示していなかったということです。

このため、今週のSECの動きは180度の転換であり、1人の情報筋が「これは全く前例のない状況だ。完全に政治的な動きであることを示唆している」と述べています。

SEC内のコミュニケーションの問題

さらに、ETF発行企業がSECの企業金融局に連絡した際、取引市場局と意思の疎通がまだ取れていなかったことも疑問視されています。

ETFの提供には、取引市場局が19b-4を承認し、企業金融局がS-1の申請書類を承認する必要があります。

S-1は企業が新規株式公開(IPO)を行う際に提出する書類で、詳細な財務情報や事業内容を開示するものです。

政治的背景と選挙への影響

急な方向転換やSEC内部で意思疎通ができていなかったことから、複数の情報筋は、SECの動きの背景には民主党の代表として今年の大統領選に出馬するジョー・バイデン氏側の思惑があるのではないかと推測しています。

具体的には、民主党は若者の票を必死に求めており、イーサリアムの現物ETFを承認することで、若者や仮想通貨コミュニティの支持を獲得し、大統領選の勝利につなげたいという意図があると見られています。

一方で、仮想通貨業界を味方につける発言を、共和党代表のドナルド・トランプ氏が既に行っていることは周知の事実です。

仮想通貨業界の見解

仮想通貨業界団体「Crypto Council for Innovation(CCI)」の法務・政策の責任者であるJi Kim氏は、「仮想通貨単体だけでなく、規制の整備も有権者が望んでいることは議員の耳に入っている」とThe Blockに対して説明しています。

CCIの世論調査によると、仮想通貨関連の票は今度の大統領選で鍵となる可能性があると述べています。

イーサリアム現物ETFの審査が進む中で、今後のSECの動向にはさらに注目が集まります。

政治的な背景や市場の状況など、さまざまな要因が絡み合う中で、どのような決定が下されるのか、その行方が注目されます。

暗号資産をはじめるなら、DMM Bitcoin

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA