ソラナ(Solana)は、2017年にアナトリー・ヤコヴェンコさんという方が考えたブロックチェーンの仕組みです。
ブロックチェーンとは、簡単に言うと「情報を安全に管理したり、やりとりを記録するための特別な技術」のことです。
このソラナという仕組みは、2020年3月に始まったばかりで、まだ比較的新しい技術です。
でも、この短い間にすごい人気を集めているんですよ。
ソラナは、たとえばイーサリアムという有名なブロックチェーンと似た役割を持っています。
イーサリアムは2015年から多くのプロジェクトで使われてきた経験があるので、ソラナとよく比べられます。
ただし、ソラナには特徴があります。それは、取引の速さと手数料の安さです。
普通、ブロックチェーンを使うときには、情報のやりとりを記録するために少しお金(手数料)を払う必要があります。
でも、ソラナの場合、その費用がとても低いので使いやすいと言われています。
そして、ソラナで使われる特別なお金のようなものが「SOL(ソル)」と呼ばれるトークンです。
このSOLは、ソラナを使うときの手数料を支払ったり、ソラナの仕組みをよりよくするための投票に使われたりします。
ちなみに、トークンというのは「デジタルの通貨やポイントのようなもの」と考えると分かりやすいです。
2024年4月時点で、このSOLはすごく人気があり、暗号資産(デジタル通貨や仮想通貨のこと)の中で5番目に大きな価値を持っています。
その時点での価値はなんと約11兆7381億円もあるんです!
これだけでも、ソラナがどれだけ注目されているか分かりますよね。
ソラナの特徴
暗号資産(仮想通貨)の1つであるソラナ(Solana)と、その中で使われるSOL(ソル)には、初心者でも知っておくと面白い特徴がたくさんあります。
ここでは「発行上限」「処理速度」「ブロックチェーンの相互運用性」という3つのポイントに分けて解説します。
SOLには発行上限がない⁉ インフレ資産の仕組み
暗号資産の中には、発行できる数が決まっているものがあります。
たとえば、最も有名なビットコイン(BTC)は、全部で2,100万枚しか発行されません。
これを「発行上限」と言います。
一方で、SOLには発行上限がありません。
つまり、必要に応じて新しく発行される仕組みです。
このため、SOLは「インフレ資産」と呼ばれることがあります。
インフレとは、物の価値が下がる現象のことで、発行される数が増えすぎるとSOLの価値が下がる可能性があります。
ただし、SOLの発行数は一定のルールで制限されています。これを「インフレスケジュール」と呼びます。
例えば、最初の1年では発行増加率(インフレ率)が8%でしたが、毎年少しずつ減少し、最終的には1.5%で固定されるように設計されています。
これによって、価値が急に大きく変わらないよう工夫されています。
ソラナは超高速!処理速度がスゴい
ソラナの一番の魅力は、何といっても「取引の処理が速い」ことです。
たとえば、ビットコインは1秒間に6〜7件、イーサリアムは15〜25件の取引を処理します。
一方で、ソラナはなんと1秒間に約50,000件もの取引を処理できるんです!
これはビットコインの7,000倍以上、イーサリアムの2,000倍以上の速さです。
このスピードは、ソラナが採用している特別な技術によって実現されています。
具体的には、「Proof of Stake(プルーフ・オブ・ステーク、PoS)」「Proof of History(プルーフ・オブ・ヒストリー、PoH)」という仕組みを使って、取引の記録を効率よく進めています。
ただし、この速さには課題もあります。
たとえば、2021年には取引が急増したことでシステムが約17時間も停止してしまったことがありました。
その後も安定性の問題が話題になることがありますが、開発チームが日々改善を続けています。
他のブロックチェーンとつながる!相互運用性の強み
ソラナのもう1つの魅力は「相互運用性」と呼ばれる特徴です。
相互運用性とは、異なるブロックチェーン同士がつながり、価値をやりとりできる仕組みのことです。
例えば、ビットコインやイーサリアムは基本的に独立した仕組みで動いているので、他のブロックチェーンと直接やりとりをすることは難しいです。
しかし、ソラナは「Wormhole(ワームホール)」というプロジェクトを通じて、イーサリアムなど他のブロックチェーンとつながることができます。
このおかげで、さまざまなプロジェクトがソラナを使って便利なサービスを作れるようになっています。
ソラナとSOLの未来はどうなるの?
ソラナとSOLは、今後もっと注目される可能性があります。
その理由は、ソラナを使ったプロジェクトがすでにたくさんあり、どれも面白い仕組みを持っているからです。
ここでは、ソラナがどんなふうに未来で活躍できるのか、初心者にも分かりやすく解説していきます。
ソラナが活躍するプロジェクトが増えている
ソラナの仕組みを使っているプロジェクトは、2022年時点で800以上もあります。
たとえば、「STEPN」というアプリでは、歩いたり走ったりするだけでトークン(デジタルのお金)がもらえます。
このトークンはアプリ内で使うだけでなく、現金に変えることもできるんです。
これをGame-Fi(ゲームとお金の仕組みを組み合わせた技術)やSocial-Fi(コミュニティとお金の仕組みの組み合わせ)と言います。
楽しみながらお金を得られる仕組みが広がれば、もっと多くの人がソラナを使うようになるかもしれませんね。
また、「Braveブラウザ」という特別なウェブブラウザもあります。
このブラウザは、広告を自動的に消してくれたり、利用者のプライバシーを守ったりしてくれるので安心です。
さらに、使うとトークンがもらえる仕組みもあります。
ソラナ専用の便利なツールも登場している
ソラナをもっと便利に使えるツールも開発されています。その1つが「Phantom(ファントム)」というウォレットです。
ウォレットとは、デジタルのお金やNFT(デジタルで持つコレクションのようなもの)を管理するためのアプリです。
Phantomを使えば、ソラナ上のトークンを簡単に送ったり、受け取ったりできるので、ソラナを使う人にとってとても役立ちます。
ソラナの速さと安さが未来を広げる
ソラナの処理速度が速く、取引コストが低いことも、未来を明るくしてくれるポイントです。
たとえば、これからもっと多くのゲームやアプリがソラナを使うようになると、より多くの人が気軽に利用できるようになります。
また、速くて安い仕組みが多くの企業やプロジェクトにとって魅力的なので、新しいサービスがどんどん生まれるかもしれません。
ソラナとSOLが期待される理由
ソラナはまだ始まって3年しかたっていませんが、すでにいろいろな分野で使われています。
これからも、さらに多くのプロジェクトがソラナを使うようになれば、SOLというトークンの使い道もどんどん増えるでしょう。
たとえば、ゲームで使ったり、便利なアプリでトークンをやり取りしたりと、日常生活に役立つ可能性もあります。
ソラナとSOLの未来は、とても楽しみですね!
速くて便利な技術が、もっと多くの人に使われるようになれば、私たちの生活も大きく変わるかもしれません。
このブログでは、これからもソラナの動きや暗号資産の最新情報を分かりやすくお届けしますので、一緒に未来を見守りましょう!
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