アメリカの経済ニュース専門チャンネル、フォックス・ビジネス（Fox Business）が、リップル・ラボ（Ripple Labs）と米証券取引委員会（SEC）の長引く裁判がそろそろ終わるかもしれないと報じています。
フォックス・ビジネスっていうのは、アメリカの大手ニュースチャンネル「フォックス・ニュース（Fox News）」の一部で、経済やビジネスのニュースを専門に伝えてるメディア。
そもそもリップル・ラボとSECって何？
リップル・ラボ（Ripple Labs）っていうのは、仮想通貨「エックス・アール・ピー（XRP）」を作った会社で、XRPを使って銀行とかが安くて速い国際送金ができるようにしてるんだ。
一方、米証券取引委員会（SEC：Securities and Exchange Commission）は、アメリカの金融市場をちゃんと管理する役割を持つ政府機関。投資家を守ったり、不正な取引が行われないようにルールを決めたりするのが仕事。
何が問題になってるの？
SECは2020年12月に、リップル社がXRPを証券みたいに売って、SECに登録せずに13億ドル（約1,920億円）以上集めたのは違法だ！って訴えたんだ。
証券っていうのは、株とか債券みたいに、買った人が「将来もっと価値が上がるかも！」って思って投資する金融商品のこと。
アメリカでは、証券を売るときにはSECに登録して、ちゃんとルールを守らなきゃいけないんだけど、リップル社はそれをしてなかったんだ。
どんな判決が出たの？
2023年、ニューヨーク南部地区のアナリサ・トーレス（Analisa Torres）連邦地裁判事は、「機関投資家向けにXRPを売ったのは未登録の証券販売にあたる」と認めたんだけど、「個人トレーダーが仮想通貨取引所で買うXRPは証券じゃない」とも判断したんだ。
この結果、リップル社はSECが求めてた20億ドル（約2,960億円）じゃなくて、1億2,500万ドル（約185億円）の罰金を払うことになったんだ。
SECはこの判決に納得せず、もっと厳しい罰を求めて再審理をお願いしてたんだけど、SECのトップが変わって、仮想通貨業界への厳しい姿勢がやわらいできたんだ。
それで、リップル社との和解に向けて話し合いが進んでるみたい。
このニュースを受けて、XRPの価格は約3%上がったんだ。
もしSECが勝ったら？
もしSECが最終的に勝って、「XRPは証券だから、仮想通貨も証券として規制しなきゃダメ！」ってことになったら、他の仮想通貨にも影響が出る可能性が高い。
例えば、ビットコインやイーサリアムみたいな仮想通貨も「証券だ！」って言われたら、アメリカの取引所で簡単に取引できなくなっちゃうかもしれない。
それに、仮想通貨プロジェクトが新しいコインを作っても、SECのルールに従わないと違法になっちゃうから、新しいプロジェクトが減る可能性もあるんだ。
もしリップルが勝ったら？
逆に、リップルが勝って「XRPは証券じゃない！」ってはっきり決まったら、他の仮想通貨も証券として規制される心配が減るかもしれない。
そうなれば、仮想通貨市場は今よりも自由になって、新しいプロジェクトや企業がどんどん増えていく可能性があるよ。
それに、アメリカの取引所でもXRPの取引がもっと活発になるかもしれないね。
リップル社とSECの裁判は、ただの1つの企業の問題じゃなくて、仮想通貨業界全体に影響を与える大きな出来事なんだ。
SECが勝てば仮想通貨業界への規制が強まるかもしれないし、リップルが勝てば業界がもっと発展しやすくなるかもしれない。
どっちの結果になるか注目です。
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