暗号資産を直接買うのとETF、どちらがいいの?

暗号資産を買う方法には主に2つの選択肢があります。

「暗号資産取引所で直接買う」か、「ETF(上場投資信託)を買う」かです。

最近、ETFに注目する人が増えていますが、その理由はどこにあるのでしょうか?

初心者の方に分かりやすいように、暗号資産取引所とETFを整理してみましょう!

手続きが簡単

暗号資産取引所

日本国内の暗号資産取引所で暗号資産を買う場合、専用のアカウントを作るだけで取引を始められることがほとんどです。

国内の取引所では、暗号資産を安全に保管する仕組みがすでに整っているため、「デジタルウォレット」を自分で準備する必要はありません。

ただし、取引所に資産を預ける形になるため、万が一取引所がハッキングされるリスクはゼロではありません。

ETF

一方、ETFを買う場合は、暗号資産取引所のアカウントすら不要で、証券会社の口座さえあれば取引を始めることができます。

このため、さらにシンプルな仕組みとして多くの初心者に支持されています。

例えるなら、取引所で暗号資産を買うのは新品のゲーム機を買ってすぐ使える状態。

一方、ETFは設定済みのゲーム機をレンタルして、特に準備も不要でそのまますぐ遊べるようなイメージです。

安全性

暗号資産取引所

日本国内の暗号資産取引所では、多くの取引所がユーザーの資産を保管する仕組みを提供しており、デジタルウォレットを自分で管理する必要はありません。

また、日本の法律に基づき、取引所はユーザー資産を自社の資産と分別して管理することが義務づけられているため、万が一トラブルがあっても比較的安全といえます。

実際に、DMMビットコインでは2024年5月に482億円のハッキング被害が発生しましたが、取引所は被害額を全額保証しました。

この対応により、ユーザーが直接損失を被ることはありませんでした。

こうした対応は、日本国内の取引所が信頼性を重視し、ユーザー保護のための体制を整えていることを示しています。

ただし、取引所に資産を預ける形になる以上、リスクがゼロとは言えません。

特に、取引所そのものが経営トラブルに陥る可能性もあるため、過信は禁物です。

FTF

一方で、ETFの場合、暗号資産そのものを運営会社が管理しており、取引所に依存することがありません。この仕組みによって、ETFはさらに一歩進んだ安心感を提供します。

ETF(上場投資信託)の運営会社が倒産するケースは極めて稀ですが、万が一そのような事態が起きても、ETFの仕組みは投資家の資産を守るよう設計されています。

ETFの資産は、運営会社ではなく信託銀行という第三者が管理しています。

この「分別管理」と呼ばれる仕組みによって、運営会社の経営状態が投資家の資産に直接影響を与えることはありません。

たとえば、運営会社や信託銀行が破綻した場合でも、ETFの資産は安全に保全される仕組みになっています。

また、ETFの運営会社が倒産しても、新たな運営会社が運用を引き継ぐことが一般的です。

それが難しい場合でも、ETFは「繰上償還」という形で清算されます。

この際、投資家にはその時点の基準価格に基づいて資産が返還されるため、大きな損失を被るリスクは低いといえます。

一方で、投資するETFによっては運用方針やリスクが異なるため、目論見書をよく確認し、自分が選んだETFがどのようなリスク管理をしているのかを理解することが大切です。

このように、ETFは運営会社の倒産リスクを最小限に抑える仕組みを持っているため、投資家にとって安心感のある商品といえます。

ただし、全てのリスクがゼロになるわけではないので、注意深く情報を確認しながら投資を検討しましょう!

例えるなら、日本の取引所で暗号資産を購入するのは、厳重な金庫にお金を預けるようなもの。一方、ETFは銀行に預金し、多重のセキュリティで守られているようなイメージです。

価格変動のリスク

暗号資産取引所

直接暗号資産を購入し運用する場合、自分でどの資産に投資するかを考え、リスク分散を意識してポートフォリオを組む必要があります。

たとえば、価格変動が大きいビットコインやイーサリアムだけでなく、比較的価格が安定しているステーブルコインなども活用するなど、戦略的な選択が重要です。

こうした選択を間違えると、一部の資産の急落によって大きな損失を被るリスクがあります。

暗号資産の価格は大きく上下することがあり、特に値動きに慣れていない初心者にとってはハラハラする瞬間も多いかもしれません。

ETF

運用会社が複数の暗号資産や関連する資産をまとめて運用する場合があるため、価格変動のリスクを自動的に分散する仕組みが整っています。

これにより、投資初心者でも比較的安心して暗号資産市場に触れることができます。

これを例えるなら、取引所で暗号資産を運用するのは、自分で運転しながら目的地を探すようなもの。

一方、ETFはプロの運転手が目的地まで安全に連れて行ってくれるバスのようなイメージです。

まとめ:初心者にはETFが安心な選択肢

暗号資産取引所で直接買うのは、管理を自分で行い、リスクを取ってでも自由な取引を楽しみたい人に向いています。

一方で、ETFは「安全で手軽に暗号資産の投資を始めてみたい」と思う初心者の方にぴったりの選択肢です。

難しい準備をせず、安心して暗号資産の魅力に触れられるETFは、これからも人気を集めそうですね!

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